2025/09/09 10:00

令和七年 残暑どころではない陽射しのなかで

栗岩稔的酒場の流儀、流儀なのかどうか定かではないものの、久しぶりに徒然と。30年来の友人と銀座のど真ん中のビアホールで「ビール」を心行くまで楽しんだ。ここ数年、上京する度に都合をつけて会って話して昼...

2025/09/02 10:00

令和七年 この街の暮らしを語るとき

久しぶりにラジオ番組に今日、このブログが更新される9月2日火曜日に出演する。中央区のコミュニティラジオ局中央エフエムで、この街に暮らす人々という内容になる。この街に暮らして約20年、銀座といえばという...

2025/08/26 10:00

令和七年 夏休みも宿題も何もかもが苦手だった自分に

言葉が出てこない。毎週火曜日にほぼ3年間欠かさず更新してきたこの散文。1000から1200文字、原稿用紙にすると約3枚ほどの言葉が出てこない。いつもの流れだと、大概毎週土曜日には書き終えている。それまでに感...

2025/08/19 10:00

令和七年 八月の蝉を聴きながら

久しぶりに司馬遼太郎の言葉に触れている。「昭和という国家」という文章の言葉を読む、ではなくラジオの朗読番組で聴いている。昨今、特に老化が進んだ眼で読むことに対して気が向かないというよりもっと、気持...

2025/08/12 10:00

令和七年 山に抱かれて生きたことを思い出しながら

「50年経って初めてだよね、こういうの」「あ、そう、そうかな…?」還暦を過ぎた姉の前にチョコレートパフェ、還暦目前の自分の前には、抹茶クリームあんみつ。燦々と光が差し込む大きな窓から遠くに見える山並み...

2025/08/05 10:00

令和七年 何だか落ち着かない8月の始まりに

ザワザワ、ワサワサ、ギラギラ、ジメジメ、ピーボー、ピーポー、ザァザァ、ゴォゴォ、ヒューヒュー、国の舵取りはヒソヒソ、のニッポンの夏。酷い暑さはもちろんのこと、近くて遠い異国に感じていた半島で起きた...

2025/07/29 10:00

令和七年 突然の鼻血が熱中症だと知った午後に

すでにたくさんの人で溢れる東京駅構内を抜けて到着した20番線ホーム。朝6時の時点で、もう30℃に迫る気温なのだろうけれど、少しだけ清々しく青い空に惹かれ、少し痛みの出始めた腰と今にもつりそうな脚を運んで...

2025/07/22 10:00

令和七年 蝉の声がシンクロし始めた週末に

毎年楽しみにしている祭りがある。長らくいることになったこの町、住所で言うと銀座一丁目、銀座の端っこ。すぐ隣は京橋、かつては川だった首都高に掛かる橋を渡ったら新富町、とい場所。古くは、江戸城をはじめ...

2025/07/15 10:00

令和七年 アーバンでアンニュイな夏に

S・A・D・E、エス、エイ、ディー、イーってなんだ?セイド?、サーディー?、何て読むんだ、これ?から始まったアーティスト「シャーデー」今となっては、そのボーカル、シャーデー・アデューを理想の女性とまで...

2025/07/08 10:00

令和七年 海を遠くに見た朝に

雨の降らないある日の午後3時ちょうどに酒場の扉が開いた。ちょうどを狙ったかのように額の汗を拭きながらカウンターの端に二人並んで、女性は明らかにこちらを知っているかの様子で穏やかな表情で座り、男性は少...

2025/07/01 10:00

令和七年 蚊取り線香の香りが懐かしい今に

 7月になった。梅雨時だかなんだかわからない。かといって梅雨明けしたところで、その後に待ち受ける酷い暑さを考えると、待ち遠しいかどうかもわからないけれど、子供の頃はまだ少しだけ、夏の夕立や梅雨明...

2025/06/24 10:00

令和七年 時は金なりなのかな、と考える街角で

長すぎる梅雨の中休みのある夜に著名な人物の息子で建築家、長らく開業しているクリニックで少子化していく日本に対峙している医師、幼馴染みと言えるほどに長く友人の二人がカウンターで酒と会話を楽しんでいた...

2025/06/17 10:00

令和七年 雨の季節のはじまりの酒場にて

このところ特に海外からの訪問客が多く、俗に言うインバウンド需要もあるのかもしれないけれど、彼らの国や暮らす街にはないであろう日本のスタイルの酒場を楽しむために来てくれている、そう思っているし、数多...

2025/06/10 10:00

令和七年 昭和、平成、今は令和の酒場にて

何かと節目のような境目のようなケジメのようなものを毎年感じる、5月のおわりから6月、そろそろ雨の季節に入ろうかという天候が続いたある日の夕暮れ、しばらく顔を見ることのなかった、長年のお付き合いをいた...

2025/06/03 10:00

令和七年 東京生活暦のおわりとはじまりの頃に

前略、あの日、5月31日の夜行列車で上野駅のホームに降り立った君へ。あの時、何を考えていましたか?ワクワク、ドキドキ、夢一杯でしたか?今となっては遥か昔、35年も前のことだから覚えていることはないでしょ...