2023/03/07 10:00

令和五年 桜前線迫り来る東京に。

東京が嫌いだった。多すぎる人、忙しない街、耳障りな雑踏。暗くならない夜空、見つけられない月。香ることのない街路樹、人工的な緑地。四方八方から吹く風、コンクリートの熱。30年前には役割を終えたら帰るつ...

2023/02/28 10:00

令和五年   冬の眠りから目を覚ましたい啓蟄を前に

人偏に動くで「働」。人偏が追加されたのは明治時代からと比較的新しく、 漢由来の漢字ではなく国字として追加されたことから、「働く」という今に至る概念はこの頃に生まれたのではと思われる。 そも...

2023/02/24 23:03

栗岩稔と人間学〜第一回・後編2〜

 -己れの経験で掴む「生きたことば」が、自分という人間存在に触れるとき- F:原住民の話の繋がりで、少し人間から離れて、歳を重ねるということを考えてみたら面白いかなと思う。下川さんとSさんに馴...

2023/02/24 23:01

栗岩稔と人間学〜第一回・後編1〜

  -「歳を重ねること」と、「生きること」は同じではない。わたしたちが奪還しなければいけない「人間」の根源とは。- 栗:下川さんとSさんに逆に聞きたいけれども、歳を重ねたい? 例えば、芥川...

2023/02/24 23:00

栗岩稔と人間学〜第一回・前編2〜

  -苦悩の経験から生まれ変わる自分。“気づき”を積極的に待つ。「己れの尾を噛む蛇、ウロボロス」- F:Yさんや栗岩さんがおっしゃられたような、苦しい経験、というのは早いほうがいいのでしょう...

2023/02/24 22:58

栗岩稔と人間学〜第一回・前編1〜

栗岩稔と人間学〜第一回〜「歳を重ねるって面白いですか? これからを生きる世代の言葉に向き合うことは、先を生きる世代にも来し方行く末を考える時間となる。 なんとなくわかった気になって、立ち止...

2023/02/21 10:00

令和五年 三寒四温の頃に。

酒場という場での20年分の傾向と対策。言語化したり、データ化したりすることはなくとも自分の頭の中の「勘ピューター」に蓄積している、はず。それが、デジタル通信以上の高速で神経伝達され、瞬時に作業する手...

2023/02/14 10:00

令和五年 背中に寒さ凍み入る東京の雪の日に

これもまた、過去に問いかけ振り返る物語、シャツ語り。 海辺の町での酒番の頃、閉店後の酒場のカウンター。いつものラフロイグソーダと共に語らう、いつもの時間。どうしても目がいく、シャツの袖口の少し...

2023/02/07 10:00

令和五年 春待つ草花愛でる散歩の最中に

立春を迎えた。いつからだろう、この日を大切に思うようになったのは。と、自分自身に問いかけている。 季節の移ろいやその言葉を意識するようになったのは30代前半。仕事で欧米諸国を訪れ、外から見た日本...

2023/01/31 10:00

令和五年 季節移ろい歳を重ねる立春を前に

久しぶりに Bill Evans を聴いている。「Waltz for Debby/Bill Evans Trio」1961年ニューヨーク・マンハッタンの老舗ヴィレッジヴァンガード。今もそこにあるジャズクラブで録音されたこのアルバム。初めて聴い...

2023/01/24 10:00

令和五年 大寒の頃に毎年心に誓うこと

小学5年生の1月、禁止されていた学区外の長い石段の神社に友だち3人と冒険に行った。257段の石段を登りきり、皆で喜んだ。運動神経抜群の彼は迂回路に回らずに、ひとり石段を降りた。あと少しのところで、彼は足...

2023/01/22 10:15

栗岩稔と人間学〜序章・後編2〜

考えることをやめたとき人間は T:人はなぜ、常識にとらわれるかというと、きっと、それが楽だからなのかも。二分法で正解を選んだほうが安心だし。例えば、結婚式の時にはお祝儀がいくらだとか。好きなよう...

2023/01/22 10:15

栗岩稔と人間学〜序章・後編1〜

二十四節気は、人間が失いつつある「感覚」を取り戻す手がかり F:昔と今の話でいうと、それが失われてはいけないものもあると思いますよね。よく栗岩さんと話しているのが、二十四節気。何かしらの理由で昔...

2023/01/22 10:00

栗岩稔と人間学 〜序章・前編2〜

 人の変わらぬ情念が、歴史を繰り返す 下:歴史は…、やっぱり繰り返しますか…。 栗:繰り返しているじゃん? わかりやすいところでいうと、今のプーチン。彼はもともと、1989年のベルリンの壁崩壊...

2023/01/22 10:00

栗岩稔と人間学 〜序章・前編1〜

栗岩稔と人間学〜序章〜 これからを生きる世代の言葉に向き合うことは、先を生きる世代にも来し方行く末を考える時間となる。 「歳を重ねるって楽しい?」「幸せってなに?」「働くってどういうこと?...