2023/10/10 10:00

10月10日は体育の日、だった。
1964年にアジア初の開催となった東京オリンピック。
その開会式の日を記念して体育の日とした。
過去の統計上で晴れの確率が一番高い日を選んだ、とか。
何れにしても本気でスポーツをするなら、この時節で、と思う。
世界規模で平均気温が高くなってきている昨今では、
いつの夏が暑かったなどと考えることすらなく、酷く暑い。
2年前の夏も酷く暑かったような気がするものの覚えがない。
あの夏はマスク姿と距離感のある人の姿の記憶が強く残っている。
そのマスクとともに、2回目となる東京オリンピック2020が開催された。
2020だから、2020年と勘違いしがち(現に調べました、私…)なところ、
2021年7月から8月、梅雨明けの夏本番の中で開催された。
後年になって歴史に記されるであろう世界中が感染症蔓延の中、
日本国内は3回目となる緊急事態宣言中という状況だった。
ただ、個人的に強く記憶に刷り込まれているのは、
日本を代表する企業の創業者の名前を冠した酒場を預かったこと。↓
https://www.kuriiwastyle.com/blog/2022/03/25/100000
もちろん、酒類の提供は一切無し、感染症対策も徹底された中、
100日限定の酒場で1000人のみなさまに出会うことが出来た。
今でも、あの100日間の記憶、というより体感したことが甦る。
銀座の端っこから銀座のど真ん中でいただいた使命に深く感謝している。
永野さん、ありがとうございます。
その翌年は木挽町路地裏にあった酒場の最期の日々、
その時間を切り取った写真集を販売することが出来た。↓
https://www.kuriiwastyle.com/blog/2022/02/07/135046
夢にも思っていなかったことが実現したことがありがたく、
うれしくもあり、少し恥ずかしくもありながら、
失くなった酒場の記憶がカタチとして残すことが出来た。
こんな幸せな酒場の主だったことに深く感謝している。
木内さん、澤田さん、竹田さん、そして森岡さん、
ありがとうございます。
この2年間、様々な場でたくさんの方々にお目にかかれたこと、
何よりも、そのことに深く深く感謝している。
みなさま、ありがとうございます。
そして今年、また忘れてしまうかもしれない暑さの夏が終わり、
記憶に残らないくらいに短い美しい秋を感じる頃、
木挽町路地裏に帰ってくることになった。
なんだか懐かしく、とても心地好い風が抜ける木挽町路地裏、
この場所には2011年9月に出会った。
そのきっかけになった不動産会社の男性にも偶然、銀座で再会した。
偶然ではなく、必然かな、などと思いながら帰ってきた。
そして、2年ぶりの路地裏でアイビーにも再会した。
かつて、酒場の何年目かの開店祝いにいただいた鉢植え、
その鉢の根元に添えもののようにお飾りだったアイビー。
豪華過ぎる花は残念ながら枯らしてしまったものの、
その小さな小さなアイビーだけは植え替えて育てていた。
路地裏を去る際には大きすぎて持ち帰れなかったアイビー、
お向かいのジュエリーサロンのみなさまに託したアイビー、
そのアイビーが元気にそこにいて、風にふかれていた。
木村さん、ありがとうございます。
また、この路地裏での生活がはじまる。
唯一無比な数、素数という名の酒場とともに。
銀座の端っこ、木挽町での日々を楽しみたい。
この場所に帰ってくることが出来たことに深く感謝している。
駒井さん、ありがとうございます。
これからお世話になります。
そして、これまで飽きずにお付き合いいただいたみなさまと、
これから新たにお目にかかるみなさまへ、
まずは、ありがとうございます。
もう少しだけお付き合いくださいませ。
BAR SOSU 2023年10月14日 今週土曜日午後3時から。
令和五年 ありがとう、と言える秋に
栗岩稔