2026/07/14 10:00


街では日傘の華が咲き、老いも若きも男も女も紫外線を避けるように歩き、、

自分はひとり日陰を避けて太陽の熱を感じる場所を選んで歩いている。
そんな梅雨明けしたんじゃないかと思えるほどの今日7月14日は、
遠い異国の地フランスでフランス革命記念日のパリ祭が開催されている街では、
気温が40℃を超える日が相次いで死者も出ていると報じていた。
巷では、世界的スポーツイベントのサッカーワールドカップが開催されていて、
ベスト4を巡る熱い戦いが始まっていて、なかでもやはり、
フランスが頭ひとつ飛び抜けているように素人目にも感じるし、
先日、難敵モロッコを下して、ベスト4進出を決めたらしい。
大好きだったニッポンのプロ野球については、情報を求めていない自分に気付くし、
どうやら、ファンだった巨人が阪神と首位を争っているらしいことをラジオで知った。
けれどやっぱり、自分には大相撲名古屋場所が始まったことが何より楽しみだし、
夏の大本命でもある、夏の全国高校野球の地方予選大会が始まって、盛り上がってきた。
自然界では非常に大型で強い台風が先島諸島を襲って大陸に向かっている。
大きな被害が出ないことを心から祈っているし、そうは言っても今年もまた、
豪雨に襲われる夏になるのかと懸念もしているなかで本格的な夏が始まっている。

度が過ぎる気温に覆われているバリで開催されているパリ祭のフランス革命記念日は、
それ自体をあまり意識していなかったけれと、7月4日のアメリカ独立記念日に続き、
現代国家の礎が出来た250年ほど前のことを考えるきっかけになっていると思う。
フランス革命については、スーツ屋だった20年ほど前にはよく広報の文言に引用した。
今となっては国家元首から庶民までが着用しているビジネススーツの原型が生まれたのが、
このフランス革命と言われていて、それ以来基本的なカタチや構造が変わっていないくて、
絶対王政時代の宮廷服を起源として着用されていた服が支配層が市民に変わり、
それまでは労働者の服だった日常着が公にも認められるようになり、
宮廷服を起源とする現在のフォーマルウェアとビジネス(ラウンジ)スーツに別れた云々、
そんなことを伝えていたことを思い出しながら、改めて考えてみると、
当時の国王ルイ16世の絶対王政や絶対的な身分制度が崩壊して、
基本的人権や国民主権。基礎とする近代国家の価値観が生まれたのだから、
とても現代社会にとって重要な出来事で大切な記念日なんだろうと思うけれど、
残念ながら、今でもその人権を無視したような事態が世界中で起きているし、
権力者のエゴや経済的な理由や、国家元首の地位を守るための戦争が起きている今、
この時代が何だか切ないし、これから先さらにどうなっていくんだろうと思う。

けれど、自分がいくら考えてみたところで何も変わらないし、そんな力もないし、
とにかく自分がしっかりと足元をすくわれないように生きていかなければならないし、
体力が落ちてきたことを感じる昨今は特に、この夏の暑さをどう乗り越えるかが、
今のところ大きな課題なのかな、と思いながら今年もまた、ここ数年のように、
暑熱順化の散歩と公園のベンチで読書から初めてみようと考えているし、
もう少しずつ、慣らし運転を始めたし、恒例の「ギョサン」を履き慣らしたりしている。
とにかく本格的な夏に備えて、暑さに負けて、夏にへこたれて嫌いにならないように。
でもやっぱり一番の楽しみは始まったばかりの大相撲名古屋場所で、
7月に開催されるのだから夏場所だと思うところ、夏場所5月に開催される場所で、
子どもの頃には年間5場所だったからけれど、今は6場所開催になっているのだから
そのズレはしょうがないのかなと思ったりもしながら楽しみにしている。

その先場所中のなかで、2年前にアメリカから来た夫婦が再訪してくれた。
日本のアニメやマンガが大好きで奥様はイラストレーターとして活躍されていて、
ご主人のジョーさんは地元コロラドの街でブルワリーを経営されている。
今回は新宿に宿泊しているのにかかわらず、わざわざ銀座での夕食の前に来てくれた。
清々しい笑顔の2人にまた会えたことが、とても嬉しかったし、
わざわざ、この酒場に来ることを予定に組み込んでくれていることがありがたく、
改めて気持ちが引き締まる想いに駆られる、夏を前にした夕暮れになった。
そしてそして、なんとこの2人、特にジョーさんは大の大相撲好きで、
自身のSNS動画で番組を持って解説をしていたり、場所中は自身のブルワリーで、
同じ大相撲ファンを集めて観戦イベントを催したりしていると言っていた。
実際にその映像を観ると、日本の伝統的な国技に盛り上がっているアメリカ人の
とても楽しそうな様子がとても嬉しく思いながら、日本ではどうなんだろう、
今では一部の人以外にここまで盛り上がる人たちはいないだろうなとも思った。
もちろん自分は大相撲ファンだから楽しんでいるし、ジョーさんとも話が盛り上がった。
そんな彼が「これまで何度も日本に来たけれど、日本人でこんなに相撲の話は出来なかったし、
今日はあなたに会うために銀座に予定を組んだことが良い一日になった。」と言っていた。
とてもうれしい言葉をもらい、そして自分が好きな霧島関の力士カードをプレゼントしてくれた。
何だかすっかり遠くに感じていたアメリカに友だちというか、
訪ねてみたい夫婦が出来たような気がしたし、出来ればいつかの場所中に訪ねて、
コロラドの大相撲ファンと一緒に盛り上がってみたいと思った、もちろんビールと共に。
2人が今回初めて訪れた国技館のことや千秋楽のことなどなど、楽しい夕暮れだった。

その大相撲名古屋場所は、ジョーさんたちが観戦した優勝決定戦で霧島を破り、
2回目の大関挑戦だった若隆景かケガで休場になり、その不運が切ないけれど、
争った霧島が横綱挑戦の大きな試練の場所になることは楽しみだし、
揃ってファンのジョーさんはコロラドから、自分は東京から名古屋場所を応援したく、
そんなこんなで始まった今年のニッポンの夏にキンチョウの蚊取り線香の香りすら、
懐かしく思いながら、その蚊すらまだ見ていないし蝉の声も東京で聴いていない。
暑くなり過ぎて生きることすら大変なのかなとか思ってみたり、
今年は10年に一度の熱波に覆われるらしいし、まさに文字通りの酷暑日が増えるだろうし、
覚悟はしているから、くれぐれも気をつけなければいけないとも思っている。
けれど、そうは言っても梅雨明けした夏本番が待ち遠しいこの頃、
先週末には8月10日(ハトの日!)だった、これまた懐かしい鎌倉花火大会が開催された。
海の上から見上げたあの花火をとても遠くに懐かしく思い出しながら、
やっぱり夏なんだと思うからまた、散歩しながら楽しみながらのニッポンの夏。

令和八年 今年やっぱり、ニッポンの夏に
栗岩稔