2024/03/24 10:00


○おわりに

栗: いやー、ホントさ、今の時代に生きている人たちって、伝えることがたくさんあるよね。
だってさ、阪神淡路大震災、サリン事件、アメリカ同時多発テロ、東日本大震災、熊本大地震、
西日本豪雨などなど、今年も能登半島沖地震でしょ。コロナのことだってそうだし。
歴史の教科書一冊分ぐらいのことが起きてるよね。自然災害、人災、事件、事故問わずにね。
実体験として次の世代に伝えなきゃいけないんだろうなって思うよね、ホント。自分の言葉でね。
自分はベルリンの壁崩壊、ソビエト連邦解体とかを二十歳前後で見て衝撃的だったからね。
その後絶え間なくいろんなことが起きて。社会人のはじまりが昭和天皇崩御町全体的が喪に服している光景とか目に焼き付いてるし。
すべてが万人共通の記憶だから、それを自分の言葉で伝えていきたいと思うよね、出来る限りで。
仕事は経験値でしか出来ないけど、それもリアルだから反面教師になるにしても伝えたいよね。
まあ、でも一番伝えていきたいのは子供たち、かな。
CU: 学校っていう現場では伝えにくいところもありますね。
栗: それこそ、ある程度凡庸にしなきゃいけないんですよね?
CU: そうですね。ある程度の均一化がないといけないところもあるので。
例えば、戦争は良くないことって伝えているけど、どちらかの立場に寄るとかはないし、
政治の話は政党支持的なもの絶対ダメだし、難しいですよね。
特に公立学校はそうですけど、大きな捉え方をして教えている感じですね。
栗: NIさんもそうですよね、職場的には。
NI: そうですね。思想をもっている人はいるんでしょうけど、それは出せないですよね。
あれだけの人数がいるのけど、もちろんないですね、政治的な話は。
CU: 誓約書みたいなものってありました?
NI: ありましたね。研修の時にも言われたのは政治活動をすると罰金とか。
栗: あれ?今って君が代は唄うんですか?
CU: 唄いますね。一時、教師の中で唄わないっていう人もいましたけど、いじめの対象になって…。
今はほぼ全員が唄ってますね。基本的には意思の尊重なんでしょうけど、唄う唄わないについては。
栗: 自分は中学生の時に、君が代斉唱せずに起立もせず、ということがありましたね。
生徒会役員をしていた時には校歌も、だし…。子供なりに意思表示をしたつもりだったんでしょうね。
結果はもちろん生活指導の先生に呼び出されて説教と口論という結果でしたけど。
対面して話をする機会が持てたことは良かったですけどね。太刀打ち出来ないほぼ説教の議論でも。
まあ、一番大変だったのは両親でしたけどね。今になって悪いことしたなって。もちろん親に、ですよ。
F: 昔は先生との深い関係性ってありましたけど、今はそれもダメなんでしょうね。
CU: 小学校ではあると思いますよ。子供たちの中で、あの先生が好きとかは。
教師側からはダメですけど。どこかにある人もいるんでしょうけど、好き嫌いは。
でも子供は敏感ですからね。それが親に伝わると問題になっちゃいますからね。
保護者会のような場で、あの先生が、とか問題になるんですよね。均等にしなくちゃいけないから。
栗: そういうことも含めて、日本の教育現場を否定はしないけど、もっとどうにか良くなっていって、
子供たちの大切な学びの場をより良く、しっかり守って欲しいですね。
CU: もっと変わっていったほうが良いとは思いますけど、国が変わらないと変わらないんでしょうね。
話が変わっちゃいますけど、栗岩さんはブログを書く時には誰かに伝えたいって考えてますか?
栗: ボソボソ呟いている時もあるけど、特定の人に伝わるように書いているものもありますね。
少し前、更新した翌日に考えていたその人がいらして「読んだよ」って言われたこともありましたね。
そういう時は、あぁ伝わったなーって、嬉しかったですね。
手紙形式の時は完全にひとりに向けてますね。ただ、その先に広がる何かが伝われば良いかなって。
あとは、ほぼボソボソとひとり言ですけど、誰かに何かが響くかなって漠然と考えて書いてますね。
自分は幸い、こういうツール、オウンドメディアやインターネットラジオを持たせてもらっているので、
少しでも、それを使って伝えることが出来たら良いなって考えてますね。
F: 手紙の話ですけど。今って手紙を書かなくなってきてますよね。
書くようにしたら、もっと変わってくるのかなって思ったりもしますね。
YU: 自分は書かなくなる以前に元々書かない人、ですね。
F: せいぜい年賀状ぐらいという人はいるんでしょうけど、実際に私もいつ書いたっけかなって。
栗: そもそも今の横書きの仕草しているけど、本来日本は縦書きだからね。
その筆遣いのための、ハネやトメとかだからね。そういうところからしても、今は残念だなって思うよね。
そういう自分も横書きばかりだし、今もこの手帳にしっかり横書き…。ほら、ね。
YU: 縦書きって書きづらくないですか?
栗: 縦書きをしてみると色々わかると思うよ。美しい言葉や文字も。あとは筆記具ね。
日本語を書く時には海外の万年筆は向かないっていうしね。だから日本製のが良いんじゃないのかな。
なんか、そういうことも伝わっていないんだろうね。この先も伝わることが少なくなるだろうし。
YU: だから日本人はボールペンが多いんですかね。日本製ですもんね、目につくもののほとんどが。
栗: そうそう、日本のモノ作り全体的に、品質もすべてが誇るべきものなんじゃないのかな。

栗: まあ、最終回は色々なことを話してきましたけど、これだけは伝えたいことってはありますか?
じゃあ順番にこちらからでも、思い付いた順でも。
YU: 過去のテーマで愛についてがあったじゃないですか。あの時に話した、町に愛がないって話。
自分が伝えたいというか、あの時のことは伝えたいですね。もっと愛情を持って、余裕を持ってって。
慈愛というか、みんながゆとりを持って生きたら良いんじゃないかなって思いますね。
自分で苦しみを生み出すことなんかなくて、もっと楽にって。あの回を参照してくださいって。↓
F: 自分は伝えるっていうことは言い替えると伝承なんやなって。自分が伝えられたことを
次の世代に伝えていくことが大切なんやなって思いますね、伝承、です。
栗: 自分はそれこそ、ずっとやり続けてきたつもりかな。有名人でも著名人でもない市井の人たち、
その生き様っていうか物語っていうかね。自分がそういう人たちから学んだことをね。
CU: 伝えるというか、この会がはじまって約一年で自分が変わったと感じてますね。
伝えることは実は苦手で…。私が書いている文章も消え去っていって欲しい、そう思って書いてますね。
発して消えていく、みたいな。そういうところがあるんですよね。
今も自分が書いたものをPDF化して配信しているんですけど、あれも渡したら終わりって。
本にしたりしてカタチが残らないほうが好きで、消えていって良い印象がありますね。
自分に根性がないのかもしれないですけど。まあ、でも、必要な誰かに残っているんですけどね。
栗: 自分を吐き出していってる感じですよね。なんかわかるかも、その感じ。
YU: モノを生み出す人たちって創造して発散するところってあるじゃないですか。
CU: 私としては逃げ出しちゃいたいことを吐き出しているんですけどね。
それが誰かに何か伝わるかもしれないですけどね。
栗: 心からの言葉って伝わりますよね。何かを求めている人には何かしらのカタチで。
じゃあ、最後の締めに最適のNIさん。
NI: あ、廻ってきた。
言いたいことを言いにくい世の中だからこそ、こういう人生の本質的なことを、
安心して話し合えるこの場がとても素敵だなって思ってますね。
初対面の人たちとでも安心して話せる機会を作ってもらえて、良かったなって。

栗: みなさま、これまでありがとうございました。本当に感謝しています。
これまでのたくさんの言葉が誰かの目に触れて、何かが伝われば良いかなって思っています。
ありがとうございました!

いやー、良い時間だったなー、ホント…。
栗岩稔