2024/03/26 10:00


我が地元出身のアーティストといえば。

まず思い出すのは男性デュオユニット H2O
1983年に発表された「想い出がいっぱい」は
人気アニメのエンディングテーマだったこともあって大ヒットし、
当時、民放各局の歌謡曲ランキング番組でもランク入りした。
第何位かは忘れたけれど、H2Oとい名前の由来にもなった、
実家の銭湯からの生中継があった。
滅多にない地元からのテレビ中継に沸き立ち、
皆がテレビの前で待ち構えていた、
ところが、生中継の最中に近所に住む幼なじみの弟が素っ裸でダイブした。
小学校低学年だから、スタジオも苦笑で終わったものの、
今時だったら放送事故報告やらお詫びや責任問題やらで、
大変なことになるんだろうな、などと、
大人になりきれない15才の頃を思い出す。

この3月は姪の結婚式に招待された。
それこそ、生まれたばかりの裸の時から知っている女の子が、
美しい女性になって新たな階段を昇り始めた。
両家の親族を中心に集い、和やかに祝う良い結婚式のなかで、
会食の始まりに大切な乾杯の挨拶を頼まれた。
当日、姉からの緊張してる?の問いに「全然」と答えておきながら、
感動と喜びと迫り来る緊張で頭の中が真っ白になり、
上手に伝えられたかどうかも覚えていない。
だから、考えていたけれど言えなかった言葉をここに。
記念に残しておこうかと。


もうこんな呼び方をしてはいけないんでしょうが、
あやちゃんとお兄ちゃんが子供の頃から、
私の娘が生まれてからも、父娘共々仲良くしてもらっている、
叔父の栗岩稔です。

子供たちだったはずが大人になっていることに
改めて驚きながらも、とてもうれしく思います。
本来、乾杯というものは酒のはいった杯を干すことなんだそうです。
ただ今日は一滴もアルコールを入れずにこの場にいます。
この挨拶もそうですが、私の年老いた両親を車で送り迎えするという
大切な役割もいただきました。
これまで散々、迷惑と心配をかけてきた両親や姉に、
ようやく役に立てることがうれしく、
この場にいられることに感謝しています。

お義兄さん、姉貴、いつもありがとうございます。
あやちゃん、おめでとう。
そして、おじいちゃん、おばあちゃんたちに
花嫁姿を見せてくれてありがとう。
そして、新郎のご親族のみなさま、
彼女の人生にお力添えをお願いいたします。

最後にこの場にいるみなさま、
今日の素晴らしい時間をご一緒させてもらえることを、
ありがとうございます。
そして、おめでとうございます。

では、今この時間とこれからの佳き時間に。
乾杯

令和六年 ハレの日に幾度も立ち会えた旅立ちの春に
栗岩稔
追伸、改めて素敵な歌詞だな、と…。