2024/01/21 15:46


みなさん、こんにちは。

今回は嘘がテーマの栗岩稔と人間学、第10回です。
これまでも参加いただいていてる、Uさん、Fさん、Iさん、
今日も参加のお三方には、いつも正直なお話しをもらっているので、
今日は嘘についての正直な話を聞いてみたいですね。

U: 他人じゃなくて自分に、ですよね?
栗: そうそう、自分についた嘘についてをテーマにしているので。
でも、嘘って昔からあって、嘘も方便とか仏教にも教えがあるし、
ダメなことだとは思わないけど、結構重いこともあるし…。
自分なんかは嘘つきまくりで生きてきたところもあるので。
F: そうですか。
I: 毎回このタイミングで出ますね、そうですかって。
栗: ホント、嘘八百並べてやってきたこともあるしね。
見栄?違うかな。なんだろう、虚勢を張るみたいなことかな。
U: 嘘っていうか騙すみたいなところは日常的にあるような気がしますね。
栗: えっ、Uさんが?意外だね。
U: 騙すっていうか、納得させるっていうか、自分を、ですね。
栗: あ、自分を、ね。それだったらわかるかも。あるよね。
U: それぐらいしか見当たらないんですよ、テーマを聞いた時も。
見過ごせないとか見逃せない立場について以前話したことがあるんですけど、
それって、なるべく嘘をつかないようにするためのポリシー、みたいな。
何か見逃したことを後で正当化しようとすると心にストレスがかかるから、
その場で片付けちゃう、というか対処するところもありますね。
栗: 今までみなさんの言葉を聞いて文章にしてきて思ったけど、
みなさん正直だよね。生きていることに正直な人たちだなって。
自分が一番ダメだなって…。以前年老いた両親に大きな嘘をついたことがあって、
一番しちゃいけないことをしたなって。今さら反省しても遅過ぎるけどね。
I: そういうことは自分の墓場まで持っていく感じですか?
栗: 持ってく、持ってく。持っていきますよ墓場まで。心の傷として。
U: 人につく嘘だったら、悪意のない仕事上の嘘はありますよね。
嘘っていうか、推測で判断して円滑に進めるための道具として、ですけど。
栗: Fさんは同じ業界で営業職でしょ。どうなんですかね?
自分が営業職の時は結構嘘をついていたかな。嘘っていうか、
その場の対応をするための納期予定の前倒しみたいなこととかで。
F: 営業先より社内での報告の時がとても厳しいんですよ、嘘に対して。
業務報告のチェックも厳しいので、少しでも論理破綻したり、
数値にズレがあったりすると厳しく指摘、追及されるんですよ。
栗: 今どきのコンプライアンスやガバナンスみたいな話だよね。
昨今は自動車産業界の虚偽報告みたいな話しもあるし。
大なり小なり何処かであったのかもしれないよね、慣習として。
まあ、それがあったとしても見て見ぬふりをすることがダメだと思うけど。
F: 仕事上、しようと思えばいくらでも出来ちゃうので…。
だから自分に厳しくしていますね。そういう意味では嘘と戦っている感じですね。
今の世の中は嘘の塊、嘘の上塗りみたいなことばかりじゃないですか。
世界情勢を見てもフェイクニュースだったり情報についても、国内外問わず。
ただ、今は履歴が全て残るので調べられますからね、嘘は。
バレるような仕組みも出来上がっているし。
栗: Iさんはもちろんないですよね、仕事上でも。
I: 嘘がない言葉を選ぶんですよ。検討します、目指します、みたいな。
やっぱり、嘘を一つつくと、嘘を続けなくちゃならないじゃないですか。
さっきの報告の時の論理破綻の話じゃないですけど、なるべくなら、
つかないようにするにこしたことはないですよね。
U: 嘘をついたとしたら、嘘をカバーするためのバックストーリー、
そういうものを覚えておかなきゃいけないことが面倒ですよね。
だからつかなくなりましたね。インスタントな嘘はつきますけど。
早く帰りたいから、無いのに予定があるとか。
スムーズに事が運ぶような嘘はついているかもしれませんね。

○良いうそって?
栗: スムーズに事が運んだり相手のためになるような嘘を英語では、
「white lie」っていうらしいね。日本でいう嘘も方便みたいな。
F: 良い嘘っていうのはあるかもしれませんね。
栗: スポーツだとサッカーのペナルティをもらうためのフェイクプレイみたいな。
F: 勝ちにこだわるための必要な嘘なのかもしれませんね。
自分は追い込まれたり、どうしようもない時に出ますね、プライベートでは。
栗: 意外ですね。そうですか。それって女性に対して、でも?
F: あります、あります。ついてないほうかもしれないですけど、ついてますね。
U: それはさっきの white lie ですか?
F: いやー、難しいですね。Grey かも、ですね。
異性関係だと自分を良くみせようとするところはありますね。
見栄を張るというより、今は相手に困ってないよ、みたいな。
週末の予定が空いているのに埋まっているようなことを言ったり。
まあ、困っているいないという言い方もどうかと思いますけど。
U&栗: その姿が全く想像つかないなー。
U: プライベートでいうと、自分はそもそも人付き合いが少ないですからね。
何かの誘いに、空いているけど空いていないみたいなことはありましたけど。
今はそれもなくなりましたね。
栗: Uさんは面倒なことは面倒って言えるでしょ、嫌みになく。
U: そういうキャラクターでと通してますからね。
F: さっきも言ってましたけど、嘘をついたために何かを考えることが、
そもそも嫌いな感じがしますね。それを考える無駄な時間、
合理的にというか、そういう時間を使わない感じですよね。
U: 若い頃は目上の人との付き合いが多かったから嘘がバレちゃう、
侮れない、見透かされてる、そんな感じでしたからね。
栗: 女性関係でいったら、だいぶ年上の女性に嘘をつかれたことはあったね。
まあ、自分はその人に甘えていたところもあったからなー。
女性に対しては自分も嘘をついたことがたくさんあったから、お互い様だね。

○自分に嘘って?
I: 今回のテーマって自分に嘘をついたこと、じゃないですか。
私は自分に正直に生きているつもりなので、どういうシーンなのかなって。
この前、ドラマを観ていたら、女の子が相手のことを慮って小さな嘘をついていて。
人に対して、大丈夫じゃないのに大丈夫、大丈夫って言っている感じ、
それが自分につく嘘かなって。まあ自分にもそういう時はあるなーって思ったり。
栗: 今回のテーマを決めた理由ですけどね。
自分のことを振り返ると、生き様として嘘をつかなければやってこられなかった、
自分を騙すっていうか、そういうところもあったり、
本来の自分じゃないところなか身を置いておくために奮い立たせる嘘、
そんなものを持ってきたように思ってるから、そんなところから、かな。
I: 出来ない出来ないって思っていると出来なくなっちゃうけど、反対に、
出来る出来るって、自分に言い聞かせていると出来るようになったりしますからね。
栗: 体力や気力的なところも含めて自分に嘘をついているかな。
嘘っていうか、騙しだましっていうか、今この歳になってくるとね。
少し前に会社組織を背負っていた時は社員の家族もあわせて、
背負い込んでいるような気でいたかな。だから、そのための嘘もあったり、
強引に売上を作って会社の業績を良くしようとしていたりね。
I: 嘘をついていることに罪悪感、みたいなものはありましたか?
栗: あった、あった。罪悪感からだと思うけど寝つきぐ悪かったし。
常に脳が働いている感じで追い込まれていたし。独立して楽になったけど。
次に来たのは孤独との戦いだからね。全てが自分だったから、
自分を騙してやるしかないこともあったし、虚栄というか気を張っていたし。
今となっては、あまりないかな。この先をどう生きてうくか、
あと五年前線でやっていくためにどうするか、みたいな前向きな考え方。
残された年数を考えて出来るけどやらない言い訳もしているけど。
まあ、今の状態を冷静に判断している感じ、なのかな。
Iさんが良いことを聞いてくれたから改めて今思うと、
これまで、嘘というか虚栄というか騙しだまし、そんな風だったから、
そこに対して罪悪感というか、反省というか、考えるところはあるかな。
U: さっき栗岩さんが言っていた出来るけどやらない現状維持みたいな、
そういうところは、誰にでもありますよね、きっと。
栗: でもね、この歳になって現状維持を考えると退化老化するんだよね。
だから、少しずつでも進化、微増していないといけないと思っていて。
今こそ奮い立たせる何かを持っていないと、って考えているかな。
虚栄でも虚勢を張るでもなく、体力気力の部分は特にね。
F: 自分に嘘…。誰かに言わないことで、自分の中で決めていたこと、
考えていたことがうまくいかないことが多いですね。
栗: それは嘘ではなくて結果だよね。やらない出来ない上手くいかない、
そういうことの言い訳をするのは嘘の部類かもしれないけれど。
F: 確かにそういう時に出来ないことを正当化しようとしていることはありますね。